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鍼灸について

使う道具について

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 鍼灸の施術は文字通り『はり』『お灸』の2通りの方法でおこないます。

 ここではそれぞれに使う道具について説明します。

 鍼 ~はり~

 鍼灸の『はり』は漢字で『鍼』と書きます。これは施術に使う様々な種類の『はり』の総称です。

『鍼』は大きく別けると、身体に刺す鍼と刺さない鍼があります。

● 刺す鍼

 よくイメージする注射針や刺繍針と比べると遥かに細くしなやかな形状をしています。特に針の先端を顕微鏡で覗いて比較してみると、注射針は先が鋭く加工されていますが、『刺す鍼』は先端が丸くなめらかに加工されていて、痛みが少なく組織を傷つけにくい形状になっています。

 また、現在一般的に使われている刺す鍼はすべて使い捨て(ディスポーザブル)です。当院では国内メーカーであるセイリン社製の使い捨て鍼灸針を採用しています。

● 刺さない鍼

 「刺さらないとハリじゃないやろ?」とツッコみたくなりますが、鍼灸の鍼には文字通り刺さない鍼もあるんです。圧し当てたり、さすったりするための鍼です。刺激に敏感な方、お子様などに施術するときによく用いられます。

 棒状やローラー型、金・銀・銅・ステンレスなど、形や素材は様々です。状況により使い分けています。

 灸 ~きゅう~

 背中の上で煙がモクモク、熱いのを我慢・・・こんなイメージを持っていませんか?

 「灸をすえる=お仕置き」のように、ネガティブなイメージを持っている方がおおいのではないでしょうか?

​ ”お灸”は広い意味でいうと、身体に温熱刺激を与えるものです。古来から様々な症状や心身のコンディショニングに活用されてきた歴史があります。あの有名な松尾芭蕉 ”奥の細道” の序文でも

「~笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて~」

とお灸が登場し、旅に出る前のセルフケアとして活用されていたことがわかります。

​ みなさんはお灸に使われているもの(上の写真 最左)をご存知でしょうか?

 これは「もぐさ」といいます。漢字では「艾」(もぐさ、ヨモギ)と書き、ヨモギを乾燥させて精製したものです。もぐさに火をつけて温熱刺激をあたえます。

 お灸も鍼と同じで大きく2つの種類があります。

 直接皮膚に軽度の火傷をつくる「有痕灸(直接灸)」と、皮膚に直接火をあてない「無痕灸(間接灸)」があります。

 当院では無痕灸をおこなっています。ご自宅にお伺いするため、火を使わない方法も採用しています。写真のような機器を使うことで、もぐさを使うお灸に近い刺激を再現し施術をしています。

​また、お灸は日頃のセルフケアとしてもとりいれやすいため、それおぞれの状態に合わせてお灸の方法をお伝えしています。病院のお薬を飲むように、ご自宅でお灸ができる環境を提供します。

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