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鍼灸について

緩和ケアと鍼灸

緩和イメージ.png

 皆さんは「緩和ケア」という言葉は聞いたことがありますか?

 「がん末期の人が受けるもの」「もう治療ができない人が受けるもの」そんなイメージをお持ちの方がおおいかと思いますが、それは少し間違っています。

緩和ケア定義.png

これは2002年に世界保健機関(WHO)が定義し、2017年に緩和ケア連合団体会議によって定められた日本語訳です。少し長いので、この定義を個人的に解釈してもっと短く表現してみます。

”生命を脅かす病に関わる人に対して、しんどさをできるだけ楽に、人生を楽しめるように、いつでも、どこでも、切れ目なくサポートすること”

 いかがでしょうか?病気が治らないから仕方がなく受けるケアではなく、しんどい症状をできるだけ楽にして、人生を楽しむために「緩和ケア」はあります。

 緩和ケアについては、緩和ケアの外来や病棟があったり、緩和ケアの専門医がいる病院やクリニックで相談できます。

 緩和ケアは様々な職種が協力することで真価が発揮されます。体や心の症状については医師や看護師、薬剤師といった医療職のサポートが必要となり、生活の心配事や利用できるサービスの情報などはケアマネージャーや社会福祉士といった介護職のサポートが必要になります。

 では鍼灸師にはどんなことができるでしょうか?

 健康問題は、薬などの治療だけでは解決できないことがあります。これはほとんどの人が知っていることだと思います。もちろん、鍼灸だけですべてを解決できるとは思っていません。むしろ、一般的なケアと比べるとできることは少ないと思います。

 しかし、図のように解決しにくい問題に対して、鍼灸で対応できることがあります。
 

鍼灸守備範囲の図.png

 たとえば、便秘の症状があるとしましょう。一般的なケアとしては便を出やすくする薬(下剤)が処方されたり、食事の内容や運動の指導がされます。それでも便が出ない場合や、逆に薬の影響で下痢になってしまう場合もあります。一般的なケアだけだと「別の手段」がなく困るケースがあります。そんなときに鍼灸を併用すると、便通がうまくいく場合があるのです。

 当院では「緩和ケア」の考え方をとても大切にしています。

​ 一般的なケアと鍼灸を併用することで、より質の高い緩和ケアが提供できることを信じて活動しています。

 なかなかよくならない症状で悩んではいませんか?

 お気軽にご相談ください。

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