鍼灸は古来から伝承され続け、現代に残る貴重な医学の一つです。現代の一般的な医学とは異なる基盤で発展してきたものです。さらに近年では世界中で鍼灸に関する研究が行われています。特に痛みを止める作用や自律神経系・情動に対する鍼刺激の影響については細かいメカニズムが解明されつつあります。しかし、現代科学的な検証方法では解明しにくい理論や現象が鍼灸の世界には多くあり、科学的に信憑性の高い根拠（エビデンス）が乏しいのが現状です。

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　～鍼灸は本当に効果があるのか？～

 

　この疑問は常につきまとっています。

　これは鍼灸に限った話ではありません。医学・医療全体に共通していることです。

​　カナダの医学者ウィリアム・オスラーはこのような言葉を残しています。

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”Medicine is a science of uncertainty and an art of probability.”

「医学は不確実性の科学であり、確率のアートである。」

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　医学・医療の世界に”絶対”はありません。多くの医療者が日常おこなっている確立された治療やケアの内容が、おもいもよらない結果を招くこともあります。確実だと思われている方法でも状況に応じて結果は変わります。医学は常に進歩していて今日の常識は明日の非常識になる世界です。

　医療者はより良い選択をするために、常に情報を更新しながら目の前の患者さんと向き合うことが大切だと思っています。

　

　当院では鍼灸や現代医学について、古くから残る文献と、新しく研究されていることにアンテナをはり、皆様の健康に少しでもお役に立てることを目指しています。

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　随時、鍼灸の効果や東洋医学の考え方などに関する記事を追加していく予定です。